不妊治療をするということ、高齢出産をするということ。


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なんの知識もなく、超アナログ人間な私がブログを始めたきっかけは、大げさに言えば、人生と子育てにつまづいていたから。

ちょっと暗い身の上話をしてみよう。

 

結婚して6年経っても子供に恵まれず、昔から指導してもらっていた人に見放され、藁をも掴む思いで知人に紹介された不妊治療専門クリニックへ。いろいろ検査をすると、以前、子宮内膜症で手術を左右受けた片方の卵巣が機能していなかったそう。要は、手術ミスだったらしい。

その当時から12年前の手術だった。そして、年齢は36歳。卵子の数が少なくなっていて当たり前だが、私は元々数が少なかったらしい。「なぜもっと早く治療を始めなかったのか」と言われ、目の前が真っ暗になった。幸いもう片方の卵子は機能しているらしかったので、出来る限りの事をしようと主治医、主人と決めた。

だが、ここからがなかなか辛かった。

 

               ~ 不妊治療をするということ ~

 

私の場合、時間が無いという事で、タイミング療法、人工受精などをすっ飛ばし体外受精オンリーに決まった。

毎朝同じ時間に基礎体温を測る。休みの日も、旅行の日も。

採卵までの準備に掛かる。

排卵誘発のためホルモン薬を投与する。

(個人、病院差あり)

ここまでは自分の体への負担が相当かかる。ちなみに、私はホルモン薬の副作用にやられてしまった。

ここまで何度も何度も通院しなくてはならない。仕事で行けないとか、用事があるとかあり得ない。

排卵日直前に採卵、採精する。

 

そして受精させるのだが、見事に受精してくれれば肺移植できる。

簡単に書いたが両手術には痛みもある。そして受精できなかったり、受精して肺移植しても着床しなかったり。そうすると精神的負担もやってくる。

何度も失敗に終わると笑顔なんて消えてしまう。子持ちの姉妹や友人、赤の他人までも妬ましくなる。もう、軽く鬱状態

次こそは、次こそはと挑んではみるものの、精神的にも経済的にも限界がやってくる。助成金にもたよったが、7桁は使った。

もう、いろいろ限界に。主人に告げる。「もうだめだ。今回が最後にしようと思う。」と。

幸いこの移植で長女を授かる事ができました。私の場合3年かかったけど早い方。お話をお聞きすると10年かかったとか、10年かかっても授からなかったり。

不妊になって、不妊治療をし、子供を授かる事がこんなに大変だと思いもしなかった。

なにより無知だった。「仕事が忙しい」「今はちょっとまだ」「そのうちできる」なんて言っていた自分が腹立たしい。

 

   

             ~ 高齢出産をするということ ~

 
  
     
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一般的には 妊娠→出産と高齢出産のリスクを紹介されているけれど、ここではその後のちょっと違うリスクを紹介したいと思います。ただあくまで個人的見解。

 

幸い39歳で妊娠し、40歳で出産。

無知だったため、出産までさまざまな不安を抱く事になる。特に染色体異常による障害は赤ちゃんが出てくるまで安心できなかった。

なんやかんやありつつ無事出産し、すくすく育っていくのだが、2才頃からいわゆる『魔のイヤイヤ期』がやってくる。最初はそれなりに対応していくのだが、タイミングの悪い事に『更年期障害がやってきてしまった。

一般的な「顔がかぁ~っと熱くなる」とか「汗が止まらない」とかではなく、とても些細な事でイライラしたり、怒りが治まらなかったり。これが子供を叱っている時にひょっこり出て来てしまう。

「やっとの思いで授かったかわいいかわいい子なのにどうしてこんな叱り方をしまうのだろうか」と自己嫌悪になっての繰り返し。

そして体力の衰えもある。元気に走り回る我が子に始めは付いて行けてもそうは長く続かない。 

極めつけにもう1つ、そんなに遠くない将来の事を考える。子供が20歳になったら自分が60歳で…子供が自分ぐらいになったら……。いつまで一緒にいてあげられるだろうか。と考えても仕方がない事を考えて不安になってしまう。

 

気持ち軽くしたい、明るく子育てしたい。

 

 

そんな時「ブログを始めてみては?」「そんな子供の行動や成長を残してみたら?」と主人に言われた…わけではなく、同じ様に子育てに行き詰まったママのブログに出会った。                                               (ブログをやっている事は主人には内緒🙊)

 


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少しずつだがブログを始めて気持ちに余裕が出てきたような…気がする。

けして上手ではないが編み物やソーイング的な事をしていると無心になれて、ストレス解消になる。そして、娘のおもしろ言動や行動を違う見方ができるように。

 

少しずつでも心に余裕を持って大好きな娘の子育てをしていけたらと思う。

せっかく母親にさせてもらったのだから。